書籍・雑誌

2026年2月 4日 (水)

「爆発物処理班の遭遇したスピン」(佐藤究さん)を読んだ。まさか量子エンタングルメントが緊張感の高い警察小説になるとは…8篇の短編集ですがどれも驚く結末でものすごく面白かった。特にCGクリエーターのアイデアの秘密「ジェリーウォーカー」や「くぎ」がよかった。

佐藤究さんの作品では「Ank : a mirroring ape」がものすごく好きで、「テスカトリポカ」もとても面白かった。

今回の短編集もめちゃくちゃ面白い。

20260203-162525

内容は

爆発物処理班の遭遇したスピン…鹿児島県の小学校に、爆破予告が入る。急行した爆発物処理班の駒沢と宇原が目にしたのは黒い箱。処理を無事終えたと安心した刹那、爆発が起き駒沢は大けがを負ってしまう。事態の収拾もつかぬまま、今度は、鹿児島市の繁華街にあるホテルで酸素カプセルにも爆弾を設置したとの連絡が入った。カプセルの中には睡眠中の官僚がいて、カバーを開ければ即爆発するという。さらに同時刻、全く同じ爆弾が沖縄の米軍基地にも仕掛けられていることが判明。事件のカギとなるのは量子力学!?
他に、日本推理作家協会賞短編部門候補「くぎ」、「ジェリーウォーカー」「シヴィル・ライツ」「猿人マグラ」「スマイルヘッズ」「ボイルド・オクトパス」「九三式」を収録。

というもの。表題作は、量子エンタングルメントと爆弾処理がどう絡むんだと思っていたら驚きの結末に。これはすごく面白い。

クリーチャーを生み出すCGクリエーターのアイデアはどこから、という「ジェリーウォーカー」。

めちゃくちゃ痛そうな「シヴィル・ライツ」。

夢野久作の話かと思ったら最後でゾッとする「猿人マグラ」

シリアルキラーの描いたアートを集めるコレクターの悲劇「スマイルヘッズ」

殺人事件を扱っていた元刑事に話を聞きにいった男に降りかかる災難「ボイルド・オクトパス」

戦後、江戸川乱歩の本を買うために米軍に仕事をもらった男の、その仕事とは…「九三式」

そして少年鑑別所を出て更生してペンキ塗りになった男が作業していたある家で気付くくぎとは…「くぎ」

どれも面白いのでお勧め。

2025年12月27日 (土)

「硝子の塔の殺人」(知念実希人さん)を読んだ。いやー、これはミステリ好きでたくさん読んでいてよかった、と思う作品だった。帯の錚々たる作家さんたちのコメントも納得。雪の硝子の塔で閉じ込められたゲストが次々殺されるという王道ものだが最後のどんでん返しに超驚く。

500ページ以上あるが一気に読んでしまった。一番の感想は、ミステリ好きでたくさん読んでいてよかったな、というもの。

もちろん最後のどんでん返しにも驚く。

20251226-172116 

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あらすじは

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
ゲストたちが招かれた。
この館で惨劇が起こる……。
館の主人が毒殺。
ダイニングでは血塗れの遺体。
血文字で記された十三年前の事件。名探偵・碧月夜と
医師・一条遊馬が謎を追う。
散りばめられた伏線、
読者への挑戦状、
驚愕のどんでん返し。
2022年本屋大賞ノミネート作であり、
知念実希人史上、最大ベストセラー作!

というもの。完全にクローズドサークルの王道展開だが、もう事件は解決した、と思いきやまだその裏があるどんでん返し)。

全然違うけど最近話題だった○○のびっくり具合を思い出した。

しかも医師の知念さんらしい小道具?大道具?も出てくる。

最後はゴッド島田荘司さんのコメント。これはミステリよく読んでいる人には必須の本。

2025年12月24日 (水)

数理科学2026年1月号: 学習物理学から生成科学へ ― 物理学とAI技術の融合による科学の未来を買った。自己学習(ハイブリッド)モンテカルロ、PINN、波動関数の生成、LHCでの使われ方、バックグラウンドの除去、拡散生成モデルと経路積分など面白い話題がたくさん。

面白そうな話題なので買ってきた。

20251223-095158

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内容は以下の通り。

特集

  • 巻頭言
    ~ 物理学を「生成する」とはどういうことか ~
    橋本幸士
  • 生成科学
    ~ 人間とAIが共創する新たな科学のかたち ~
    広野雄士
  • 計算物理学における物理的配位生成
    富谷昭夫
  • 物理的ニューラルネットによる極小曲面の生成
    ~ 微分方程式ソルバーとしての機械学習 ~
    棚橋典大
  • 超伝導物質の波動関数の生成
    金子隆威
  • 自己学習による分子動力学の生成
    永井佑紀
  • 世界最強LHCにおける生成AI
    森永真央
  • 拡散生成モデルと量子力学
    田中章詞

思っていた以上にいろいろな物理の分野でAIが使われている印象。

ポテンシャルとか波動関数、微分方程式への応用は知っていたけれどモンテカルロシミュレーションにも使えることは知らなかった。

LHCでの使われ方も知らなかったし、またバックグラウンドノイズの除去で観測量の提案をするのも面白いと思った。

一番自分でも試したいことはPINNで、これは来年くらいに高周波エンジニアのためのAI・機械学習で取り上げる予定。

 

 

2025年12月18日 (木)

「火星の女王」(小川哲さん)を読んだ。宇宙人の存在を信じる科学者、ありふれたと思われた物質、目の見えない少女、イーロンマスクを思わせる実業家、火星と地球の確執などSF(地球と火星の距離による通信の遅れ、重力、重さで費用が変わるなど)だけでなく人間ドラマが面白かった。

ドラマ化されたのでその前に読もうと思っていて間に合わなかった…

月は無慈悲な夜の女王を思わせるタイトルだけでもう読もうと思っていた。

20251217-155250

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あらすじは

地球外知的生命の探求のため、人生をかけて火星にやってきた生物学者のリキ・カワナベは、スピラミンという物質の結晶構造の変化を発見する。いっぽう火星生まれの学生、リリ―E1102は、地球に観光に行くことを夢みて遠心型人工重力施設に通っていた。地球で種子島在住の白石アオトは、ISDA職員として働きながらリリとの約束を思い出していた。カワナベの発見が世界を揺るがすとき、リリの身にも危機が迫り――

というもの。

何の変哲もないと思われていたスピラミンの性質がキーになり、火星と地球の確執が増大していき…という流れが面白い。そしてその性質を最後に…というネタバレはやめておいて、

人工重力施設や、種子島からの打ち上げ、火星と地球の通信にはラグがある、宇宙船に乗るのは重量で値段が決まる、というSF要素と

火星に住む、特に底辺の人々(タグレス)やISDAの職員、自治警察たちの人間ドラマが重なって面白かった。

あえて性別とか最後の方にならないと分からないようにしてたり。

ドラマもNHK Oneで見ようかな。

2025年12月11日 (木)

「成瀬は都を駆け抜ける」を読んだ。大学も学部も私と一緒になった成瀬。とにかくキャラが強くてぶれなくて面白い。よく知っている場所がたくさん出るのも森見登美彦作品が出るのもいい。第一作の最初のセリフが驚く場所で出て来たり。最後はやっぱり島崎と滋賀でグッとくる。

成瀬シリーズ完結ということでとても残念。でもこの「成瀬は都を駆け抜ける」もめちゃ面白かった。一気に2時間くらいで読んでしまった。

20251205-112420

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内容は以下の6編。

  1. やすらぎハムエッグ
  2. 実家が北白川
  3. ぼきののか
  4. そういう子なので
  5. 親愛なるあなたへ
  6. 琵琶湖の水は絶えずして

完全に成瀬は私の後輩(大学・学部とも)になった。

新キャラがぞくぞく登場するがみんなキャラが立っていて面白い。しかも全部自分がよく知っている場所が出てくるのでうれしかったり。

まさかここが出るとは。

https://souda-kyoto.jp/blog/00962.html

いやこっちの方が驚くか。

https://www.super-fresco.co.jp/store/coremo/kyoto/sakyo/%E5%87%BA%E7%94%BA%E6%9F%B3%E5%BA%97/

さらに森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」の黒髪の乙女の下りはなるほど、とか思ったり。

ぼきののかで、あの第一作第一話のセリフが唐突に出てくるのも笑った。そして最後はやっぱり島崎との関係にぐっと来たり。

最後とは言わず、またいつか続編書いて欲しいと思う。成瀬が研究者になっていても不思議じゃない。

2025年12月 2日 (火)

Interface 2026年1月号 AIで異常検知~時系列データ/画像/ログ~を買った。マイコンでもAIが使えるNanoEdge AI Studioやe-AIトランスレータ、異常検知に特化したPythonライブラリAnomalib、Stable DiffusionのInpaintで正常品から異常品画像をつくるなど知らないことが多かった。

正常データのみで異常検知をする話ということで買ってきた。以前もあったな

20251127-190233

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感想や知らなかったことなど。

・ST社のNanoEdge AI Studioはマイコンで自動で機械学習ができるツール。便利そうだが、精度はどんなものだろう。

https://stm32ai.st.com/ja/nanoedge-ai/

・ラズパイ5と加速度センサでとった時系列データをPCでTensorflowでオートエンコーダ(1層で16素子)を使って学習、Tensorflow Lite形式に変換。さらにINT8形式で軽量化。そこまではわかるがマイコンに移植するのにルネサスがe-AIトランスレータというものを作っているのはしらなかった。

https://www.renesas.com/ja/key-technologies/artificial-intelligence/e-ai/translator?srsltid=AfmBOorKDo2v62TJTpT0yJ1dVijguHbGzph-UJmGxRqCOowzX2_FIibB

・人工衛星のテレメトリデータをLSTMを使って異常検知するのは面白い。

・ChatGPTだけでも物によっては案外異常検知できるのか。

・画像生成AI Stable DiffusionのInpaint機能で正常品から異常品の画像を作る。

https://ai-byappdev.com/stable-diffusion-inpaint/

 ・異常検知に特化したPythonライブラリAnomalib、多くのアルゴリズムが使えて便利そうだが、Pythonや他のライブラリ、CUDAのバージョンを相当下げないとだめなのか…Python系は仮想環境で何とでもなるがCUDAはハードウェア的に無理だ…

https://anomalib.readthedocs.io/en/v2.2.0/

・ちょうどローカルLLMもやりはじめたところなので、Embeddingは参考になる。

2025年11月21日 (金)

アリアドネの声(井上真偽さん)を読んだ。すごく面白かった!巨大地震で地下に閉じ込められた「見えない、聞こえない、話せない」女性をドローン(技術的なことも面白い)で知恵を出して誘導するが、次々困難が襲い、本当に障害があるのかという疑惑まで出る。ラストはグッと来た。

これは本当に面白かった。次はどんな困難が…とかハラハラする。

20251119-160241

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あらすじは

巨大地震が地下都市を襲い、女性が遭難。しかも、彼女は「見えない、聞こえない、話せない」三つの障害を抱えていた。頼みの綱は一台のドローン。操縦士のハルオは、遠隔から要救助者を発見し、安全地帯まで誘導するという前代未聞の作戦を任される。迫る浸水。猶予は六時間。女性の未来は脱出か、死か――

というもの。ドローンの通信なども関わってきて技術的なことも詳しい。「無理だと思ったらそこが限界」という言葉にとらわれたドローン操縦士のハルオがそこから抜け出すのもよかった。

帯はどんでん返しとなってますが、途中でああ、そういうこと!となるのでそういう感動じゃない、3つの障害を抱えながら、というところにぐっとくるものが。

これは本当にお勧め。でもはやく「その可能性はすでに考えた」と「探偵が早すぎる」の続編も…

2025年11月12日 (水)

「兇人邸の殺人」を読んだ。廃墟遊園地の中の兇人邸に閉じ込められた比留子らは、首を切る巨人に襲われる。多くが殺されていく中、一方別の殺人者がいる可能性が現れ…というもの。特殊状況と本格謎解きの組み合わせが非常に面白い!そして見取り図が別紙でついてくるのがめちゃ親切。

このシリーズも3作目。

「屍人荘の殺人」を読んだ。これはすごいな。ちょっと「生ける屍の死」を思い出した。特殊環境下の本格ミステリ。

「魔眼の匣の殺人」を読んだ。前作の屍人荘の殺人がいきなりびっくり設定だったのに対して、今回は後から設定がじわじわ効いてくるようなロジックがすごい。クローズドサークルの中であと2日で4人死ぬという予言は成就するのか…

今回も面白い!見取り図が別紙であるのも最高。

20251108-192357

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あらすじは

「“廃墟遊園地”に建つ奇怪な屋敷「兇人邸」。班目機関の研究資料を探すグループとともに、深夜そこに侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは無慈悲な首斬り殺人鬼だった。同行者が次々と惨殺され、比留子は行方不明になってしまう。絶体絶命の状況下で葉村は比留子を見つけ出し、謎を解いて生き延びることができるのか。」

というもの。途中に挟まれる過去の班目機関の研究所内の登場人物が現代の誰なのか、を想像しながら読んだが全く当たらなかった…

とにかく恐ろしい首斬り巨人から逃げながら、そして比留子も行方不明の中で残ったメンバーで推理する場面が多くこれが面白い。

巨人以外の殺人者もおり、その犯人の動機もぐっとくるものがあったり。壮絶な…容疑者Xの献身を思い起こす。

巨人がなぜ首を斬るのか、も衝撃…

全二作に負けず劣らず面白いのでお勧め。

ただ最後の人誰だっけ?と検索してしまった。

明智恭介の奔走の1部が読めるリンクもついてます。

 

2025年11月11日 (火)

トランジスタ技術2025年12月号 電波と回路のススメMHz~GHzを操る!を買った。GHzはアナデバのICを使った信号発生器(信号検出付きなのが面白い)のみだったが、マルチパス、高調波で周波数拡大、6.78MHzのワイヤレス給電、オシロでSDRなど話題も豊富で面白かった。

久しぶりに高周波関係の特集ということでトランジスタ技術を買ってきた。

20251110-165231

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内容と一言コメント。

第1部 電波を作る・操る!RF王道製作

◎ DDS AD9951&PLL ADF4351!進化するRFチップ活用ハイパー電子工作
● 第1章 イマドキICでなんとDC~4GHz出力!自作マルチ信号発生器

アナログデバイセズの複数のICを活用して信号発生器(ログアンプによる信号検出付き)を作る記事。私も大昔、似たようなことをやっていたので懐かしかった。

◎ イマドキIC活用で信号発生器を作るための基礎知識
● Appendix1 シグナル・ジェネレータ回路自作のためのPLL&DDS入門

高周波やっている人でもパッシブ系の人はPLLやDDS知らないことが多かったのでこれは参考になるのでは。

◎ 技適なしはダメ.絶対.だが…安価な海外製時代に特例や技適取得のススメ
● Appendix2 技適マークがついていない無線モジュールを使う

これは本当にダメ。

◎ ロマンと可能性のラジオ製作!適応フィルタでダイナミックに退治!
● 第2章 電波の宿敵「マルチパス」をキャンセル!超低ひずみフル・ディジタルFMラジオ

これはかなり親切にマルチパスの話をされていて、部品しか知らない人にはものすごく参考になると思う。

◎ 数学が身を助ける!5倍波の出力に成功!
● Appendix3 まさかの裏技!ファンクション・ジェネレータの周波数拡大

これ、私もちょっと似たことでハーモニックミキサー使って数十GHzまで検出したことがあるので懐かしかった。

◎ 無線で知っておきたい最重要関心事
● Appendix4 電波はどれだけ届くかの数学3 プラス1

Sパラは基本。

◎ 5V動作&PLL IC代表格74HC4046でできる
● Appendix5 オーディオ信号をなんと250mも飛ばす!カンタン光PFM送受信回路

位置合わせ大変そうなのに250mとはすごい。

 第2部 電波のエネルギー面イメージ実験!

◎ 電波のサイエンス!エネルギーの側面をつかむ
● 第1章 まるでIH調理器!13.56MHz電波で加熱回路実験

結構危険だけど実験としては面白い。

◎ 新しい注目6.78 MHzワイヤレス給電の基礎実験
● 第2章 ダイオードで6.78MHz 5倍電流RF整流回路

ミニ四駆に組み込むというのは興味を引きそう。

◎ 低コストで走行中もOK!6.7MHz帯電界方式ワイヤレス給電を4kWまで利用可能に
● Appendix 電波法制度改正で広がる搬送ロボットの無線給電

6.7MHz帯が使えるようになったのは知らなかった。というのも私は電力効率の観点で有線に絶対に勝てないので、SDGsから無線系の給電(低周波はまだいいけど5GHz帯とか何考えてんだ)に否定的なので…

◎ 汎用MOSFET 2N7000からはじめる!スイッチング動作でリニアの10倍電力4Wを絞り出せ!
● 第3章 ワイヤレス給電の新しい注目6.78MHz帯E級パワー・アンプ回路入門

これも結構E級知らない人もいそうなので参考になるのでは。

 第3部 考えたこともない!?ひと味ちがう電波と回路

◎ 新コンセプト!いつもの実験ベンチで電波を味わう
● 第1章 オシロスコープでSDR!AM/FMラジオ受信に挑戦

これ面白いな。発想がすごい。普通にマイコンでやろうとか思ってしまう。

◎ 持ち運びを追求!野山にまじりて電波を探すARDF体験
● 第2章 2アンテナ合成で高指向性を実現!3.5MHzダイレクト・コンバージョン受信機

似たような話をものすごく小さなころに読んだラジオの本で見たことがある(Foxハンティングとかなんとか言ってた気が)ので逆に何か新鮮。

来月号はアレイ特集だそうで、超音波センサアレイの絵などあった。

2025年11月 5日 (水)

歌の終わりは海 Song End Sea (森博嗣さん)を読んだ。早くに親を亡くし姉に育てられた有名作詞家。その姉は歩けなくなり車椅子だったが5mの位置にある鉄筋の梁にロープをかけ首を吊っていたというもの。これはミステリというより尊厳死や倫理観について考えさせられるものだった。

前作、馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bowを読んだ時の結末も驚いたが、こちらも驚く。なるほどこのシリーズはミステリというよりテーマを掘り下げるものなのか。

20251013-104233

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あらすじは

「妻からの依頼は、浮気調査だった。

夫の大日向慎太郎は有名作詞家だが、人づき合いもせず、妻と息子と暮らしていた。
敷地内には実姉の家もあり、周辺では「姉が恋人」と噂されていた。

浮気の兆候が見えぬまま、調査は続き、
探偵の監視下に置かれた大日向邸で、不審な死体が発見される。」

というもの。探偵の小川さん、加部谷さんと鷹知さんが自殺、尊厳死、自殺幇助について語り、特に加部谷さんが過去の自分の経験について心の中で悩む姿にはとても考えさせられた。

西之園さんもちょっとだけ出てきてなるほどそれでこの結末なんだと思ったり。

謎解きものを期待するとあれ?なりますがこのXXシリーズはこういうのもありだと思わせられる。

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