書籍・雑誌

2022年11月 8日 (火)

オメガ城の惨劇(Saikawa Sohei’s Last Case)を読んだ。帯の「F」の衝撃、再び。というのは違うが、昔からこのシリーズ読んでいる人へのサービス本でした。でもΩ、Lastだし、もう書かないよ、いつまでS&Mシリーズ期待すんの、という森さんの意思表示なんだろうな。

「F」の衝撃、再び。という帯がすごい。確かに昔「すべてがFになる」を読んだときは衝撃的で、S&Mシリーズやその他もかなり読んだ。

Vシリーズとつながるときはおお、とか思った。ということでそのあたりから読んでいる人へのサービスかもしれないなと読み終えて思った。

あらすじは

「孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。そこにはサイカワ・ソウヘイも含まれていた。彼らが城へやってきた理由はただ一つ。招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。」

という嵐の山荘もの、

まあその真相自体は驚きはあんまりないんですが、エピローグで語られる真相が最初に書いた感想になるという。

いや本当にもう森さん書く気ないけど、編集部に言われて仕方なく、、、でも最後だよ、ということでΩ(最後)やLastを使ってるんだろうという感じが半端ない。

やたら年齢の話が出るのはもうみんな年なんだから、いつまでもS&MシリーズとかVシリーズとかいう連中いい加減にしろ、と言っている、とも思えたり。正直、いつまでS&Mシリーズをお前ら引きずっているんだ、新作を読めよ、とか言ってる感じが強い。

ということで森さん作品をあんまり読んでいない若い人がレビューすると三流ミステリィ(森さん流)と言われても仕方ない感じがしたり。

 

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2022年10月26日 (水)

霊媒探偵城塚翡翠 invert II 覗き窓の死角 を読んだ。倒叙ものだが、コロンボよりも古畑任三郎より犯人にとって嫌な「はわわてへぺろこっつんこ」で付きまとう探偵。初めてできた本格ミステリ好きの友達が容疑者になるとき翡翠は、、、

ドラマも始まってますが、medium読んでない方、ドラマの最終回を見てない方はこれは結末に触れられているのでまだ読まない方がいいです。mediumの衝撃にはどうしても比べてしまいますが、これも面白かった。

1本目の生者の言伝も倒叙ものですが、男子中学生を翻弄する翡翠さんが面白い。。。がそんな単純な結末ではもちろんなかった。

2本目の覗き窓の死角は、本格ミステリ好きの女性カメラマンでもある初めてできた友達がある殺人事件の容疑者になり、しかもそのアリバイは翡翠自身が証言することに(殺害時刻には翡翠が撮影されていた)。

トリック以上に、友達を疑うことになる翡翠さんが今までにない苦悩を。。。真さんも大ピンチに。トリックもかなり意外なもの。あれはちょっと出来すぎですが、、、

しかし真さんの「はわわてへぺろこっつんこ」で解決する、という言葉は笑った。

ドラマもまだ見てない(録画済み、まとめてみる)ですが、おそらく原作読んでない人はラストで衝撃を受けるだろう。

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2022年10月22日 (土)

「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」を読んだ。赤ずきんちゃんが探偵役となっていろいろな童話の世界で起きる殺人事件を解決するお話。しかし旅の目的は…?

こういう童話の世界で、その設定の中で論理ミステリを繰り広げるのは面白い。アリス殺しとか。

今回は「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠れる森の美女」「マッチ売りの少女」の世界で起きる殺人事件に赤ずきんが探偵となって解決する(口癖はどうしてそんなに杜撰なの?)。

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最終話は大ネタ+これまでの伏線回収で面白いんですが、ミステリとして面白かったのはヘンゼルとグレーテルかな。

お菓子の家であることを使ったトリックで面白い。

眠れる森の美女もびっくりトリック(死体でやるケースはあるが、、、)でよかった。

2022年10月15日 (土)

高周波(RF・マイクロ波・ミリ波・5G)関連ニュース(10/15) IEEE Microwave Magazineはマイクロ波磁気工学特集。ランダウ・リフシッツ・ギルバート(LLG)方程式!Microwave JournalではiPhone14が衛星通信に使うGlobalstarの記事!アナデバとキーサイトがフェイズドアレイアンテナで協業、エリクソンはEバンド(70/80GHz)が大事とレポート、など。

今月のIEEE Microwave Magazineの特集はマイクロ波磁気工学。

https://ieeexplore.ieee.org/xpl/mostRecentIssue.jsp?punumber=6668

アイソレータ、サーキュレータ、チューナブルフィルタなどいろいろな用途はあるが、私も昔こういうのに携わっていたので懐かしい!と思ったのはLandau-Lifshitz-Gilbert(LLG)方程式!あの教科書のランダウ・リフシッツです。減衰に関する項をギルバートさんが入れたという。

Llg

そしてMicrowave Journalの特集はパッシブと制御回路。

https://www.microwavejournal.com/publications/1

ミリ波のPCBに関する記事も面白いが、iPhone14が衛星緊急通信に使うGlobalstarという会社の記事が出てた!なんてタイムリー。

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エリクソンの技術資料。E-band(70/80GHz)が大事とのこと。ほんとかな。。。

Outlook bright for microwave technology as 5G scales up

Ericsson2022

アナログデバイセズのプレスリリース。

Analog Devices and Keysight Technologies Join Forces to Advance the Adoption of Phased Array Technology

個人的に注目しているKumuの記事。

Kumu Networks Develops Prototype Interference Cancelling Repeater for US DoD Private 5G Networks

リコーの360°カメラがu-bloxのGNSSモジュールを使う。

Ricoh chooses u-blox GNSS expertise for its new 360-degree camera

 

2022年10月13日 (木)

「クジラアタマの王様」(伊坂幸太郎さん)を読んだ。面白かった!最初挿絵?と思っていたイラストが文と並んでお話を形成していることに気付いてから特に!ハシビロコウの絵が特に好き!コロナ前に書かれた作品なのにそれを予期したかのような展開も。

サイコロの絵から(ようやく、、、)あ、これ絵は挿絵じゃないんだ!ここもふくめて小説になってるんだと気づく(遅すぎ)。

そこから再度絵を見直していってさらに面白くなってきた。絵がなかったらクライマックスのシーンのイメージが全然違ったものになったと思うしこれはとてもよかった!

あらすじは「製菓会社の広報部で働く岸は、商品への異物混入トラブルに見舞われる。疲労困憊する岸だったが、ある議員の登場で状況が変わる。その議員はある夢について語り始める。。。」

というもの。現実と別の世界が夢で繋がる、というとよくある異世界ものみたいですが伊坂幸太郎さんが書くともっとひねりがきいていて

めちゃくちゃ面白い。またハシビロコウが出てきますがそれがイラストがとてもいいんですよ。

そしてラストは本当に大ピンチ。そのクライマックスもイラストをずっと見てるとさらに感慨深くなる。

本当に面白い作品なのでお勧めです。

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2022年10月 6日 (木)

「量子の不可解な偶然 非局所性の本質と量子情報科学への応用」(ニコラ・ジザン)を買った。今年のノーベル物理学賞が発表になる前に買おうと思っていてちょうどタイムリー。しかもはしがきがアスペさん!ベル・ゲームというものを考案して相関もわかりやすく説明されてる。

もともと面白そうな本が出るな、買おう、と思っていて、タイムリーなことに今年のノーベル物理学賞がまさにこのテーマだった!

しかもはしがきがその受賞者のアスペさんだ。

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まだペラペラめくっているだけですが、ベルの不等式、CHSH不等式、量子もつれ、量子テレポーテーションなど豊富な話題を平易に説明してくれている啓蒙書。アスペさんを初めてベル・ゲームに勝った人としても紹介(実験装置の写真もあるよ)。

2022年9月26日 (月)

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」上下巻読んだ。超面白かった!さすがに「火星の人」(映画はオデッセイ)の作者さん。ネタバレするようなことは何も書かないがただ一つ、エンジニアはすべてをダクトテープで解決するというMEMEを思い出す。あと2e^2πi=2です。

面白くて上下巻一気に読んでしまった。これは一切事前情報なしで読むのが正解。

冒頭で記憶がない状態の主人公と同じ状態ということで。

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ただネタバレじゃないけど思い出した話を。このフローチャート。

エンジニアはダクトテープかクレ556(アメリカ版はWD-40)ですべてを解決するという話。

https://www.pinterest.jp/pin/501025527295696990/

Ducttape

あとは、、、

2e^2πi=2で合ってます、くらい。本当に面白いのでお勧めです。まさか〇〇〇ものでもあったとはという。

2022年9月 6日 (火)

「魔眼の匣の殺人」を読んだ。前作の屍人荘の殺人がいきなりびっくり設定だったのに対して、今回は後から設定がじわじわ効いてくるようなロジックがすごい。クローズドサークルの中であと2日で4人死ぬという予言は成就するのか…

前作の「屍人荘の殺人」が本当にびっくりする設定で、次作が大変だろうな、と思っていたが全くタイプの違う、けれどロジックで解決するという作品でこれもとても面白かった。

あらすじは

「前作の悲劇を引き起こす原因となった班目機関の手がかりをつかもうとするうち、

葉村と比留子はW県の人里離れた村で予言を行う超能力が研究されていた疑いを知る。

そこにある「魔眼の匣」と呼ばれる施設を訪れた2人は、その主である予言者の老女から

「あと2日のうちに、この地で4人死ぬ」と遂げられる。施設には合わせて9名居合わせたが

施設と外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ち、クローズドサークルの状況で、居合わせた女子高生も

予知能力を持つことが判明する。そんな中、第一の被害者が…

葉村と比留子は生き残って謎を解き明かせるか?」

というもの。

予言という拘束条件の中で解を求めるという数学のようなロジックがとても面白い。予言が本当でもそうでもなくても成り立つようなロジック。それのヒントがだいぶ最初の方から示されているという…

あと予言とは直接関係がない部分での真相にも驚く。別のあるトリックで、これは全然予想してなかった。

これはお勧めです。

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2022年8月23日 (火)

「屈辱の数学史」(A commedy of maths error)を読んだ。Numberphileでおなじみのパーカーさんの面白い著作。邦題とはちょっと違って工学、コンピュータ、金融などの数字のミスの話。McCombinationとかハイアットリージェンシー事故、飛行機のボルト事故など知らなかった。

Numberphileでもよく登場するマット・パーカーさんの著書。

https://www.youtube.com/channel/UCoxcjq-8xIDTYp3uz647V5A

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これはなかなか面白かった!数学史という邦題ですが、実際はオリジナルのタイトルに近い(コメディというか悲惨な事故も多いですが)。

なかでも面白かった話題は、

ペプシのCMで戦闘機が当たる!

カレンダーの違いでロシアの選手団がオリンピックに遅れる!

タコマナローズ橋は共振ではなくてねじり不安定性のフィードバックループで落ちた。

ハイアットリージェンシーの恐ろしい落下事故

遺伝子名とExcel

ファインマンさんのスペースシャトル事故の究明(Oリング) だけじゃなかった。

McCombination

セラック25の事故

核ガンジー

ペニーアンティ

ボルトを間違えて飛行機の事故に

マーズ・クリメイト・オービターの失敗は単位の取り違え

12匹のデータ・ザウルス

・ランダムかどうかの見分け方をマットさんが高校教師時代にどうしてたか?

CHI+MED

などなど。これらはほんの一部だが他にも面白い話題がたくさん。

数字のバグやミスについて興味がある方にお勧めです。

2022年8月16日 (火)

「希望の糸」(東野圭吾さん)を読んだ。加賀恭一郎シリーズだが主役は松宮かな。2組の親と子の出生の秘密が悲しい殺人事件を起こす…デンソーの品質管理やっていた東野さんを思わせる人物も出てきたり?

久々に加賀さんシリーズですが、もう阿部寛さんのイメージしか浮かばない、、、ということはドラマ化すると今回は溝端淳平さんが主役か。

あらすじは「小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査を進めても善人だったという話しか出てこない。しかし松宮はある少女との話から手がかりを見つけ始める。一方、金沢で旅館を営んでいた男性が息を引き取ろうとしていた。彼の遺言書を見た娘はその最後に意外な人物の名前が記載されているのを見る。」

というもの。盛りだくさんくらいのいろんなことが盛り込まれていて、後半にかけて怒涛の情報量になります。ただいくらなんでもそんなことあっちゃだめだろ!というあるミスが出てきて、それが気になって気になって、、、実際こんなこと起きるのか?とか。

ただ登場人物のほとんどが気の毒なくらい不幸に見舞われていて、タイトルの「希望の糸」どおりのラストになったときは救いが。

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