書籍・雑誌

2020年9月26日 (土)

「ブルータスの心臓(新装版)」(東野圭吾さん)を読んだ。元デンソーの技術者だったことがうかがえる産業用ロボットが絡む完全犯罪もの。

とはいっても最初の方で完全犯罪は頓挫するという、、、

あらすじは「最新ロボット研究者で野心家の末永拓也は、勤務先の創業者令嬢・星子との結婚をもくろんでいた。しかし遊び相手の康子から妊娠を告げられる、、、しかし康子は拓也以外の男とも関係を持ち、それぞれを脅していた。星子の兄の直樹もその一人であり、直樹から拓也ともう一人の男に康子を殺さないか、という殺害計画を持ち掛けられる。その計画とはその3人を使った完全犯罪であった。計画は順調に見えたが、、、」というもの。

最初に産業ロボットの事故で作業員が1人死ぬ、という話がどいう絡んでくるのかと思っていたらそう来ましたか、というもの。

ブルータスは最新型の産業ロボットですが、心臓は?と思ったら最後の最後で「心臓はない」ということが効くのか。タイトルが凝っているということが最後にわかる。

 

20200926-175857

 

2020年9月24日 (木)

怪盗不思議紳士(我孫子武丸さん)を読んだ。関智一さんの劇団向けの脚本から小説が生まれたということで、場面が思い浮かぶように面白い!

我孫子さんの作品を読むのも本当に久々ですが、期待を裏切らない面白い作品。

あらすじは

「終戦間もない日本。戦災孤児の瑞樹はひょんなことから探偵、九条響太郎(空条承太郎じゃない)の助手になる。人を殺さないことで有名な伝説の怪盗不思議紳士とも渡り合う九条だが、ある事件で殺さないはずの不思議紳士が一家を惨殺する。その捜査中、九条の乗った車が大爆発し、、、」

というもの。

こういう展開かな?これはこの人が変装しているのかな?というのがことごとく外れるという楽しい展開で、最後は、、、キャッ〇〇イ?

一人だけ可哀そうな方は出てくるものの、とても面白い展開でした。これ続くんだろうか。関さんによるとこれは始まりの物語と言う。続編でるなら読んでみたい。

20200920-191706

2020年9月 8日 (火)

四捨五入殺人事件(井上ひさしさん)を読んだ。確かにすごいどんでん返しだ。東野圭吾さんのある作品のルーツになっているのかな?

これは確かに帯にあるようにだいどんでんがえしだ。あらすじは、

「大作家と新鋭作家が講演のため向かった先はテレビもない山間の温泉宿。大雨のためその温泉宿がある村に一つしかない橋が流され、孤立してしまった。その2人の前に起こる連続殺人事件。事件の背後に横たわるのは、何世代にもわたる村人の怨念なのか、、、嫌疑をかけられた大作家。そして新鋭作家が推理する。」

というもの。時代を感じさせる表現(登場人物が女性をいやらしい目で見すぎとかストリップとか)などはありますが、それはまあ仕方ない。農業問題などは今でも解決はしてないし。

そして大どんでん返しのラスト。そして実はフェアな証拠がだいぶ前の方から示されていたという、、、

東野圭吾さんのある作品(ラストが結構ハッピーエンドなやつ)を思い出した。あのルーツはここにあるのかな?と思ったり。

なかなか面白かったです。

20200906-162428

 

2020年8月31日 (月)

「青くて痛くて脆い」(住野よるさん)を読んだ。映画CMがミステリっぽいのでそうかな?と思ったら違った(信頼できない語り手ものではあるけど)。ただ○○への共感が180度途中でひっくり返る。ミステリでなく、青春ものとして最初から読んだ方がよかった。

実写映画のCMがばんばん流れているので、かつミステリっぽい感じなので原作を先に読んでみた。

ただ、、、ミステリではなかった。が、ミステリでよく使われる信頼できない語り手ものではあった。

で、その真相が途中でわかるのだが、そこで、「え!そうなの、、、」と驚くというか、そこで主人公への共感が一気に反転するというか。

青春もの、として最初から読んでいればそうでもないのかもしれないが、ミステリとして読んでいると「お前は一体だれのために戦うとかいっていたのか、自己満足のためか、腹いせか」とかなって、、、

面白かったのですが最後も含めてかなりもやもや、、、

中途半端にミステリファンがミステリと思って読んだのがこれは悪いな。最初から青春ものとして読めばよかったとか思った。

20200830-172320

 

2020年8月30日 (日)

高校事変VIIIを読んだ。もう行きつくところまで行って○○爆弾まで、、、、太陽を盗んだ男?でもワン・モア・ヌークを読んだあとだけにちょっとどうなんだろうと思ったり。

高校事変シリーズは全部読んでいて、今回が最終決戦で最終巻か?と思っていた。

今までとんでもない武器と敵が出てきたので(ドラゴンボールの敵のインフレみたいに)何を出すのか?と思ったら

太陽を盗んだ男

https://eiga.com/movie/37677/

でした。

しかしリアリティがなさすぎる、、、いやこれまでもそうなんですが私も物理学科なのでここまでリアリティがないとひく、、、

なにせワン・モア・ヌークを読んだばかりなので。あれはすごいぜ。私が読んだときの記録:

”ワン・モア・ヌーク(藤井太洋さん)を読んだ。これはすごい、、、福島原発事故以降の日本人は全員読むべき。3Dプリンタと超小型原子時計でフォン・ノイマンの爆縮レンズ型原子爆弾を作り、それが東京の真ん中で爆発したとしたら、、、しかも2020年3月に。

https://sci.tea-nifty.com/blog/2020/02/post-9fcf23.html

あ、でも最終的にはいつものようにすかっとするお話でよかったです。

最終話じゃなかった、、、、がとうとう次は最後のはず、、、、

20200829-182345

 

2020年8月25日 (火)

密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジーを読んだ。カーをほとんど読んだことがない私でもとても面白かった。何しろ作者が豪華。

凄いメンバーのアンソロジー。ジョン・ディクスン・カーはほとんど読んだことないけれど、ミステリ小説でよく引用されるのでなんとなく読んだ気になっていたりする。どれも面白いですが、忠臣蔵の密室が特によかった(が、最後のページで脱力、、、)。

あと鉄路に消えた断頭吏のラストが、カーの作品を読んでない私にはわからず、、、それは残念。

でもこれもめっちゃ面白かったです。

J・D・カーの昔の作品、これを機に読んでみようかな。

20200824-213316

2020年8月24日 (月)

「十二人の手紙」(井上ひさしさん)を読んだ。こんなすごい作品を今まで読んでこなかったとは、、、と後悔。

手紙のやり取り(手紙だけじゃなくて出生届なども)だけで何が起きているかをわからせてしまい、その結末がどれもすごいことになっているという作品。これはすごいわ、、、今まで読んでこなかったのが悔やまれる。

特に出生届や死亡届だけで99%分かったと思ったら、タイトルの意味が最後の手紙でわかる赤い手、が良かった。

あと全く予想できない結末の葬送歌や鍵、日本語は難しいな、、、という里親とかが特によかったですがどれも面白い。

最後に全員が出てくる人質も、ある意味サービスのお話なんですがぞっとする。

井上ひさしさんの作品、ほとんど読んでこなかったのですが、ちょっと読んでいってみたい。没後10年だそうでいろいろ再版されてるみたい。

20200817-164039

 

2020年8月21日 (金)

あなたに似た人II(ロアルド・ダール)を読んだ。サウンドマシンと自動文書製造機は今の時代ならあるので歯とか思ったり。

Iがめちゃくちゃ面白かったのでIIも引き続き読んだ。「満たされた人生に最後の別れを」「クロードの犬」はブラックで面白かったですが、ちょっと違う視点のことを別の作品で考えていた。

まずサウンドマシン。

例えば音響用のFFTアナライザでDC~100kHzとか200kHzまで解析できるのがあったり。

https://www.tokyoinst.co.jp/products/detail/spectrum_analyzers/SR22/index.html

https://www.tokyoinst.co.jp/products/detail/spectrum_analyzers/SR19/index.html

要するにダウンコンバートすればいいので、今なら普通に作れそう。

自動文書製造機なんてまさに今話題のGPT-3とか。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2007/29/news025.html

まあテクノロジーはどんどん進むのでこういうのは仕方ない。それでも十分面白いです。

20200816-191457

 

 

2020年8月18日 (火)

あなたに似た人 I ロアルド・ダール)を読んだ。本屋さんで平積みになっていると思ったらカズレーザーさんが紹介したのか。結末がぞっとする短編集ですが、”兵士”がいまいちピンとこない。。。

I,IIともに本屋さんで大量に平積みになっていたので買ってみた。タイトルは知っていたけど読んでない作品だったので。

どうもカズレーザーさんが紹介して話題になっているそう。

味、やわらかい凶器、あたりはぞっとはするがまあ、、、という感じですが、次の南から来た男でぞぞーーーとする。というかえーーというか。

兵士がよくわからない、というか、戦争で心と体を病んだ兵士が見ている幻覚、ということなのでしょうけれど最後の妻の行動とか。

その他の作品もぞっとする結末ですが、特に首と皮膚が、、、ああ、あとプールでひと泳ぎの老婦人の行動もよくわからん、、、(ボケているのかそうでないのか)

旧翻訳版は1冊なのを新訳版は2冊になったので、IIも続けて読んでみます。。

20200813-181914

 

 

2020年8月12日 (水)

「サージウスの死神」(佐藤究さん)を読んだ。今のミステリ系以前のデビュー作だが、やはり文章がすごい。

Ank:a mirroring apeがめちゃくちゃ面白かったので佐藤さんの作品には注目している。まだ純文学作家だったデビュー作が出てたので興味深く読んだ。あらすじは

「ブラック企業で働くデザイナーである華田は、徹夜明けにビルの屋上に立つ影と目が合った。そのままその影は落ちてきて、、、それは男であり、そのまま墜落死した。ショックを受ける華田は同僚に誘われるまま地下カジノに行き、ルーレットに溺れる。ある夜、突然頭の中に青白い焔が揺らめき、破裂して、、、そして数字が頭に浮かぶ。頭の中に数字を飼う男が金とギャンブルの暗黒を疾走する!」

という話。

ミステリを期待すると最後のほうが???になりますが、これはそういう風な読み方をするものではなくてこの文章力と情景を感じるものでなかなか面白かった。

 

20200810-171553

 

 

より以前の記事一覧

最近のコメント

2020年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト
無料ブログはココログ