書籍・雑誌

2021年5月13日 (木)

マイクロ波工学 第4版(David M.Pozar)を買った。あのMicrowave Engineering 4th edition の邦訳。高周波(マイクロ波、ミリ波)でいい教科書ないですか?日本語で!と聞かれてずっと「ない」と言っていたのがこれからはこれを読め!と言える。

昔は小西さんの本とか(まあ元ネタはいろいろ今ならわかりますが)それなりの数の高周波の教科書が書店に並んでいたことがあった、、、が、今はあまりないし、あってもちょっと初歩的すぎる?というのもばかり。

で、高周波(マイクロ波、ミリ波)でいい教科書ないですか?と聞かれることが多いのだが、

洋書ならPozarのとか、と言ってたら日本語じゃないと読めないと言われ(!)

じゃあ「ない」と言ってた。

スマートフォンの時代になってから完全に日本は高周波技術で立ち遅れたからなあ、、、

まあないだろうな、と思っていたらたまたま書店で見つけた。

これ!

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おお、PozarのMicrowave Engineering 4th edition が邦訳されてた!早速買った。

もちろん、今の時代(5Gとか)から見ると古いところも多いですが、すべての基礎はここから。

これ全部読んどけば大抵の新技術にはひるむことなくついていけると思う。

難点は高いことだけ、、、

 

2021年4月 7日 (水)

高校事変Xを読んだ。もう魁男塾とかドラゴンボールとかそんな感じになってるな。。。そして次巻ではおそらく松岡作品の全ヒロインが集合すると思う。

前に原爆まで出てもう「強い奴のインフレ」(by さるマン)に行きついたこのシリーズですが、ラスボスを出したのと、敵を傭兵にして舞台を海外に移して結衣が勝てない感を出してリセットされてます。が、2km走るだけで対応してたりするので、ドラゴンボールの精神と時の部屋に入ったようだ、、、それと、本作で「探偵の探偵」との繋がりがはっきりしました。

あらすじは

「慧修学院高校3年の生徒たちが国際交流のためにホンジュラスを訪問。そのさなか、メキシコの過激派組織ゼッディウムに襲撃される。背後には結衣の兄、架禕斗(この漢字出せないよ、、、)の姿があった。そのころ日本では、凛香の母親の市川凛(これが探偵の探偵で出てきた悪人)が怪しい動きを、、、」

というもの。ラスボスが兄弟姉妹というのはたまにありますが、確かに行きついた結衣の強さに対抗しようと思うと兄弟姉妹を出すしかないという納得の展開。そして探偵の探偵と結びついたことで、これも探偵の鑑定のような感じで次のお話、松岡作品の全ヒロイン(万能鑑定士Q,水鏡推理などなど)でそうな雰囲気。この本も最後に過去作品の最新作の宣伝も出てます。千里眼の復活も。

さすがを「小説家になって億を稼ごう」を書いた松岡さんで売り上げが上がる方法を知ってますな。

 

20210403-211520

 

2021年3月27日 (土)

鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース(島田荘司さん)を読んだ。あの京都の錦天満宮を舞台に京大生大の御手洗潔さんが解く。トリック自体は物理学科の私には最初の方からなんとなくわかったが、それより登場人物の人生がじわじわくる。

御手洗潔と進々堂珈琲と同じ時代の話かな。京大の医学部の学生だった御手洗さんと予備校生が出てくる。

あらすじは

「その朝、最高の幸せと最悪の不幸が少女を見舞った。枕元にあったのは期待もしていなかった生まれて初めてのクリスマスプレゼント。だが、別の部屋で母親が絞殺されていた。家には全て内鍵がかけられ、サンタも犯人も外からは入れない状況。一体その真相は、、、」

というもの。あの京都の錦天満宮(鳥居が建物に突き刺さっている)の近所を舞台にしていて私もなじみのある所なので場面を思い浮かべながら読んだ。トリックそのものは、私は物理学科出身なんでだいぶ最初の方からたぶんあれだろう、と思っていましたが、それは単なる味付けで、このお話の面白いのはその少女と、ある関係者の人間ドラマ。東京オリンピック(前回のですよ)で行われていたこととか、時代背景の描写も含めてとてもよかった。最後はほのぼのいい終わり方で、確かに世界にただひとりのサンタクロースだ、、、と。

20210324-193118

 

2021年2月 9日 (火)

「怪物の木こり」を読んだ。浜辺美波さんが絶賛していて気になったので。これは面白かった。連続殺人鬼と怪物の闘いというのはその通りですが、フェアな推理ものの要素もあり。

浜辺美波さんがこの本について、殺人鬼と怪物の戦いで、脳が抜き取られていてどっちにも感情移入できなくてそれが面白いといっていたのをテレビで見た。

その時から気になってましたがようやく読めた。いやー、これは確かに面白いわ。

あらすじは

「良心の呵責を覚えることもなく、自分にとって邪魔な者たちを日常的に何人も殺してきたサイコパスの辣腕弁護士、二宮彰。ある日、彼が仕事を終えてマンションに帰ってくると、突如怪物のマスクをかぶった男に襲われ、斧で頭を割られかけた。九死に一生を得た二宮は男に復讐を誓う。一方、そのころ頭部を開いて脳味噌を持ち去る猟奇殺人が世間を賑わしていた。。。」

というもの。完全にホラーっぽいあらすじだが、実はなぜ脳を持ち去るかが明らかになってから一気にミステリに。

(それはネタバレなのでかきません)

だいぶ前の方にちょっとだけ書かれていた何も関係なさそうな事柄が実は犯人につながっていた!とか、

二宮が怪物の正体に気付いた論理が!

とか本格的な推理ミステリだ!面白かったです。この作者の倉井さんの作品次も読みたい。

しかし一番ヤバいのは二宮の友人の医者だよな、、、生粋だし、、、

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2021年1月14日 (木)

ノーマンズランド(誉田哲也さん、姫川玲子シリーズ文庫最新作)を読んだ。まさかあの国家犯罪と結びつくとは、、、犯人に対して複雑な思いを抱く作品。そして最後まで正体が明かされない人物とは?

これは最初は何の変哲もない殺人事件(殺人が変哲もないというのもおかしいですが)から始まり、政治家が絡んできてあれ?と思ったらあの国家犯罪(詳細はネタバレになるのでかきません)と結びつくというすごい作品。

あらすじは「東京葛飾区のマンションで女子大生が殺害された。特捜本部入りした姫川玲子班だが、容疑者として浮上した男はすでに別の男を殺した件で逮捕されていた。しかしその情報は不自然なほどに遮断され、捜査は行き詰まる。一体事件の背後に何があるのか?そして二十年前の少女失踪事件との関係はあるのか?」

というもの。その少女失踪事件との結びつきと言うのが驚く。それを小説に持ってくるとはさすが誉田さん。なので犯人がその立場に自分が立ったらどうするかと考えると複雑な気持ちに。シリーズの恒例?のグロシーンもあるけど、、、

しかし死体写真を見ながらハンバーガーを普通に食べる姫川さんにも笑う。

そして最後まで正体が明かされない(ずっと出ているのに)もまあその人しかいないと途中で思うけど驚く。

今後のシリーズでも重要人物になるのだろう。楽しみ。

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2021年1月12日 (火)

騙し絵の牙(塩田武士さん)を読んだ。大泉洋さんを主人公にあてがきし、映画版も今年公開。確かに大泉さんにしか思えない主人公で、いったい何に騙されているのかが最後までわからない。

前から気になっていったんですが、映画を観に行ったときに予告編が流れて、先に原作読んでおこうと買ってきた。

確かに大泉洋さんとしか顔が浮かばない主人公だ。

あらすじは「出版大手、薫風社でカルチャー誌 トリニティの編集長を務める速水(これが大泉さん)。彼は笑顔とユーモア、ウィットにとんだ会話(&ものまね)で周囲を魅了する。しかしこの本が売れない時代。ある夜、上司から廃刊の可能性をにおわされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業(パチンコ業界)とのタイアップ。速水は廃刊の危機を救えるのか?」

というもの。

だが、もうこのあらすじの時点で騙されていることがエピローグになって初めてわかる。この騙しは、ミステリ小説のトリック(叙述トリックとかいろいろ)と全く違う騙され方で、これは新鮮。騙されたというか、そうみんなが思い込んでいるだけで。

誰しもこういうところはあるだろう。面白かったです。

映画は登場人物の名前や、関係性を結構変えているみたいですが、

https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/

また別の何かにだまされるのだろうか、、、見に行こう。

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2021年1月 8日 (金)

「友達以上探偵未満」(麻耶雄嵩さん)をたまたま三重県に行く電車の中で読んだ。伊賀ももと上野あおの2人の女子高生コンビの推理だが、麻耶さんらしく一筋縄ではいかないトリック。読者への挑戦状も。

読者への挑戦状があるのが最近では珍しい、と思ったらもともとは第一話目はNHKのBSプレミアムの犯人当ての番組「謎解きLIVE」から来ているそうでした。女子高生コンビということでノリは軽く見えても謎解きは驚きの展開の全3話。

伊賀の里殺人事件、は色の違う忍者装束と芭蕉の格好をしたミステリーツアーの参加者が殺される。

よーく色と登場人物の数を数えておかないと真相にはたどり着けない、、、というもの(いや数えていてもたどり着けないか)

夢うつつ殺人事件は、美術部の女の子が夢うつつで聴いた殺人事件が本当になる、、、というものですが、

これはありなのか?と思ったりするが、よーく最初から読み直すと、だったら仕方ないか、という(笑)。

そして最後の夏の合宿殺人事件は、探偵役とワトソン役の立場についての話が出ていてそれも面白い。最初の2作で絶妙のコンビと見えたももとあおが昔は、、、というもの。

どれも麻耶さんらしい一筋縄ではいかないトリックで面白かったです。

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2020年12月17日 (木)

「誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート」(歌野晶午さん)を読んだ。あの歌野さんなのでSNSの暴走や幼児虐待もあるが、読後がさわやなか作品!エピローグがあれを伏線にしていたとは、、、

歌野さんと言えばいやーな読後感の作品が多くて、それが大好きなわけですが。

これは途中で嫌な展開になるとはいえ、最後はさわやか。舞田ひとみシリーズも3作目(だよな、、、)でキャラが定まったということかも。

そして最初に登場するひとみさんは高校生で2歳児の母?とそこからも引き込まれる。

あらすじは

「引きこもりの少年、馬場由宇は、近所に住む大久保家の幼児虐待を疑っていた。ある日、その幼児、真珠(ぱある、、、キラキラネーム)をパチンコ屋で炎天下の車内に置き去りにされていた状態から由宇は自宅に連れ帰ってしまう。しかしどうしていいかわからず、ひとみに会っている間にその真珠が釣れされてていた。そしてひとみの推理が始まる。

一端解決したと思った事件はしかしまだ続いていた、、、」

というもの。誘拐また誘拐で、一体どうなっているのか、犯人は?というのがすごく面白い作品で、SNSや幼児虐待、引きこもりなども描かれていて今風(だけど、出てくるのはスマートフォンじゃなくて携帯っぽいのがなんか時代が???これはいつの時代だという感じ)。

でイヤーな感じで事件は解決するのですが、そこからエピローグが。あれ?まだ何か?と思ったら、、、

ああ、あのトリックがここで出てくるのか!と驚く。前作からの引き続きの登場人物も出てくるし、何か爽やかな作品になってる。

このシリーズ続きそうで、ぜひ次も読みたい。

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2020年12月12日 (土)

宿命と真実の炎(貫井徳郎さん)を読んだ。あの貫井さんの代表作を思わせる部分もありつつ、動機が、、、アガサクリスティーのあれ並み、いやそれ以上に恐ろしい。

この宿命と真実の炎を読み始めて、あれ?これ続編?ということで後悔と真実の色をまず読んでから再度読み始めた。

いやー、やっぱり最初の読んでおいてよかった。でなければ西條さんがどういう人なのかわからないままだったから。

今回は連続警察官殺人。それは幼い日に警察に運命を狂わされた誠也とレイの復讐であった、、、、

と言うあらすじだけ見ると、真相が全然違っているということに驚く。

あの貫井さんの代表作を思わせる部分とか(タイトル書くとネタバレというか面白くなくなるかもなので書きません)、

いやそもそも動機が恐ろしいというかひどすぎる。これもアガサクリスティーの名作でもあったけれど、そして途中に

そういう部分まあるけど、本当の真相はまだひどい、、、

すごく面白いけど読んでいて疲れる部分が、、、

しかし西條さんは復活しそうで楽しみ。次作が出たら必ず読みたい。

20201206-164452

 

 

2020年11月30日 (月)

「後悔と真実の色」(貫井徳郎さん)を読んだ。まず宿命と真実の炎を読み始めて、あれ?これ続編?ということで途中でチェンジ。こんなに探偵役の刑事が追い込まれるとは、、、ミステリーなんですが人間関係のあれこれがじわじわくる、、、

書店で、お、貫井さんの新作が出てるな、と宿命と真実の炎を読み始めたら、その本に挟まっている広告で、”続編”とあった!

おっとこの前の話読んでないぞ、貫井さんのは結構読んでいたと思ったのに、、、ということでまた書店でこの

「後悔と真実の色」を買って読んだ。

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あらすじは、

「”悪”を秘めた女は駆除する。。。若い女性を殺し、人差し指を切る殺人鬼「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査に加わる捜査一課のエース、西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。SNSの書き込みも利用して警察を翻弄する犯人。一体その正体とは、、、」というもの。

その西條さんの追い込まれ具合がすごいというかもう読んでいてつらくなるほど、、、

犯人自体はもう最初の方からわかる(ように書かれている)のですが、それより西條さんの墜ちていきっぷりがすごくて、、、

あ、わかるといっても本当の真相はさすがに貫井さんらしく、なるほどー、と思わせるものでした。

ちょっと前の作品ですがSNSをうまく活用して警察を翻弄する犯人もリアルに描かれてるし面白かった。

これでようやく続編が読める。。。本作がとても面白かったので楽しみ。

 

 

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